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為せば成る。あきらめなければ何とかなる!

難波 裕扶子さん面談可
株式会社シンク・オブ・アザーズ 代表取締役

1972年福岡県生まれ。宮崎県内でのSDGs啓発の第一人者。大学卒業後ニッポンハムグループに入社。工場で商品開発や品質保証業務従事後、食育、環境教育をベースとした産学官民連携のキャリア教育プログラムを開発。プログラムはCSR・広報の柱として社内だけでなく地域社会や次世代に向け実践し、持続可能な社会の創り手育成・組織づくりに尽力。退職までにのべ2万5000人以上が体験。産業界による優れた教育支援活動を表彰する「第8回キャリア教育アワード(経済産業省主催)」大企業の部優秀賞受賞。「令和元年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰(環境省主催)」環境教育活動部門を受賞。コロナ禍中の2021年3月(当時48歳)で退職し、同年5月に「株式会社シンク・オブ・アザーズ」を創業。

SDGs啓発活動を始めるきっかけはどんなことでしたか?

大学卒業後は、17年間品質保証など工場の間接部門で猛烈に働いていましたが、CSR(企業の社会的責任)が社会に少しずつ広がっていた38歳の時に「君のミッションは食育での広報による企業価値向上だ」と当時の社長から広報担当として突然任命され、異動となりました。
当時、広報担当、食育担当は社内に存在せず、すべてがゼロからのスタート。取り組むためのベースとなる知識や経験、予算、人脈、そもそも方法や正解が分からないので相談する相手も全くいない「ないないづくし」状態からでした。
とても悩みましたが会社の期待に応えたいという一心で、「食育とは?」「広報とは?」「企業価値向上とは?」「ブランディングとは?」についてそれぞれ夢中で情報収集し、自ら人に会いに行き、勉強し、資格をとり、実践しながら手立てを考え、CSV(共通価値の創造)視点でのキャリア教育プログラムが生まれ、「企業価値向上=未来の社会になくてはならない会社・社会から好きだといってもらえる会社」実現への挑戦が始まりました。今思えば、ゴールが明確であり、何もなかったからこそ創造していくパワーを維持できたのだと思います。「人を頼る」ことができるようになったのもこの時期です。

キャリア教育プログラムを使った地元の小学校での出前授業では、自分の生き方などを事例に子どもたちと話す機会を設けます。もともと自己肯定感が低く過去を振り返ることを避けていた自分にとって、忘れたい過去に向き合い、子どもたちをエンパワーする話を肯定的に組み立てるプロセスはとても辛いものがありました。真剣に耳を傾け頷いてくれる子どもたちと出会う度に、少しずつ自分の生き方を肯定的に捉えられるようになったんです。自分を大切にしたいと思えるようになりました。

私を救ってくれた子どもたちに何が返せるだろう?と考えながら取り組む中で、2016年12月にSDGs(持続可能な開発目標)と出会い衝撃をうけました。キャリア教育プログラム開発時のプロセスとパーパス(志)に大きく重なり、「何のために私はこの仕事をしているのか(WHY)?」という普遍の問いに、「未来をつくるために私はこの仕事をしている」ことに気づき、強くエンパワーされ自分の仕事と「生きる」に誇りを持てたからです。

誰もが自分の可能性を諦めなくていい未来となるために、子どもたち一人ひとりが「あなたはあなたでいい」という社会になるために、私たちは何をしたらいいのか。人権と環境と平和を経済というエンジンでまわし、未来を守っていく。この考え方はこれから絶対大事になってくると確信し、一人で啓発活動を始めました。取り組まない理由がどこにも見つからなかったからです。

  • 1995年 宮崎大学農学部生物資源利用学科卒業
  • 1995年 南日本ハム株式会社入社 ※商品開発、品質保証、総務、CSR、広報、食育広報推進等を担当
  • 2021年 同社退職
  • 2021年 株式会社シンク・オブ・アザーズ代表取締役
  • 県総合計画審議会委員、県地方創生推進懇話会委員、県環境保全アドバイザー、日向市女性活躍推進アドバイザー等を務めている。

独立したきっかけは、どんなことですか。

私の名前「裕扶子」は父が名付けてくれました。真ん中に入れた「扶」は「広く人を扶(たす)ける人になってほしいという意味を込めている」と幼い頃から聞いていました。また、「お金はなくてもいい。だけど心だけは貧しくならないように」という父の教えが私の根っこになっているように思います。
その父がコロナ禍中に亡くなったこともあり、「生きる」って何だろうと考えることが多くなり、ガッツポーズをして人生を終えたい。後悔なく生きたいと思いました。
このまま組織の一員として活動を続けることに疑問を持ちはじめ、自分を変えてくれた社会、子どもたちへ恩返しと恩送りをしていきたいと強く思い、独立を決めました。

「続かない未来」を「続く未来」へ。SDGsは道具であり、世界共通言語であり、ありたい社会のカタチです。SDGsに取り組むことは気づきの連続です。広く深く、高い視座をもち、物事や社会を「自分ゴト」として捉えることができます。
SDGsの取組みの魅力はいいとこ探しです。いいところを探し、ずっと続いていくため磨きをかけ、もっとステキにしていく。「スキ」に「手(テ)」を入れて、「ステキ」にしていく取り組みです。
幸せな社会、豊かな未来、もっと「ステキ」な未来を子どもたちに繋ぎたいと強く思っています。

今はどんな活動をされていますか。

地域SDGsプロデューサーとして、県内を中心に企業をはじめ学校や自治体など幅広い事業所や団体に向け、サステナブル経営の伴走型支援コンサルティングを行っています。それぞれの事情や特性にあわせたサステナブルアクションのサポートは、経営戦略策定だけでなく組織改革やリブランディングにもつながると、お客様から高く評価いただいています。
コンサルティング以外に、ラジオや新聞を中心にメディア出演も積極的に行っています。自分の言葉として社会に届けていきたいと思いますし、偏らず発信していくためには、学び続けることが大事だと思っています。

また、学校や事業所など、お話させいただく場では、SGDs全体の目的でもある目標№5「ジェンダー平等」の話を必ずするようにしています。SDGsが達成された社会は、性別に関わりなく一人ひとりの個性と能力が発揮できる社会が実現できており、そうしていくための社会システムの課題について自分ゴトとして向き合ってほしいと思ってます。

これからやってみたいことは何ですか?

元々私は、誰かと何かをするというのが苦手で、何でも自分でやってしまうタイプでした。しかしSDGsに出会い自分が変わったことで、「共創」から生まれる価値や一人では得られない大きな喜びを知ることができ、人生を豊かにさせていただいています。一人でできることは限られていて、変革していくためには周りを巻き込んでいくことが大事です。そんな喜びや変化が沢山の場所で生まれるよう働きかけていきたいです。
きっとそれが大きな渦となり、今日よりもいい明日になると信じています。

これから社会に参画される女性の皆さんへのメッセージ

天井を自分で決めないでほしい。そして出会いを大切にしてほしいと思います。きっと見えない天井はあると思いますが、その前に自分の中に天井があります。可能性を阻んでいるのは自分の心。限界を決めるのは自分自身です。様々なことを自分の意思で決める覚悟を持てたとき弱かった自分が強くなれたように思いますし、その覚悟は沢山の方との尊い出会いで育まれたものです。できない理由を考えるよりもできる方法を考えた方が楽しい。それが自分を成長に導いてくれると信じています。食べたものが全て自分の身体(からだ)になっているように、経験したことが全て自分をつくっています。大丈夫。恐れず、「自分らしく生きる」にチャレンジしてほしいなと思います。

株式会社シンク・オブ・アザーズ

〒883-0068
日向市亀崎西2-62-2
℡090-9651-1369

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後日、担当者から連絡をいたします。
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ご相談は男女共同参画センターまで(電話:0985-29-8544)

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