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元気・勇気・根気・やる気

堂薗 敬子さん面談可
宮崎県消費生活センター 消費者教育コーディネーター

神奈川県横浜市生まれ。小学4年生で父の出身地である都城に転居。1980年、宮崎県で小学校教諭になり、このときに出会った校長先生の勧めから管理職を目指す。2002年から16年間、管理職として勤め上げた。長く家庭科主任を務め、消費者教育に携わってきた経験から、退職後に南九州大子ども教育学科の非常勤講師として教員を目指す学生を指導している。また、県の消費者教育コーディネーター第1号として県内の消費者教育の推進に当たっている。

消費者教育の活動のきっかけはどんなことでしたか?

5年生の担任をしていた時に、家庭科主任になりました。大淀小学校在職時に家庭科教育の九州規模の研究会で研究授業をしたことを、きっかけに、退職するまで家庭科教育に携わっていました。家庭科の教科書には消費者教育の項目もあります。これまでの教員としての経験、特に「教える」ということを生かして消費者教育コーディネーターとして活動してみないかと誘われました。

  • 1976年 宮崎県立都城西高等学校卒業
  • 1980年 鹿児島大学教育学部小学校教員養成課程卒業
  • 1980年 宮崎県で小学校教諭に
  • 2002年 小学校教頭(北方町立城小学校、延岡市立方財小学校、都城市立麓小学校、都城市立高城小学校)
  • 2013年 小学校校長(日南市立酒谷小学校、宮崎市立宮崎港小学校)
  • 2018年 宮崎県教育庁退職
  • 2018年 南九州大学非常勤講師
  • 2019年 宮崎県消費生活センター 消費者教育コーディネーター

活動の内容を教えてください。

南九州大学で教員を目指す学生を教えています。また、県の消費者教育コーディネーター第1号として、県内の消費者教育の推進に携わっています。特に小学生から高齢者まで年間60回以上、行う出前授業は非常に好評です。消費生活センターは、啓発と相談の両方がありますので、相談担当の方たちとのミーティングで情報交換をして、新しい事例などについても勉強を続けています。

消費者教育の実践者の育成のために教職員対象の消費者教育研修などを行っています。ほかに情報発信や啓発として、MRTラジオの番組の中で「お助け相談室」も担当しています。

教育現場において女性で管理職を務められ、やりがいも大きかったことと思いますが、ご苦労もありましたか?

女性の管理職は今でも全体の5割未満です。私は江南小学校のときに校長先生から「目指さないか」と声をかけてもらいました。私が管理職を目指すちょっと前までは、夫婦で教員をしていた場合、夫が管理職になるときは妻が退職するという時代でした。小学校の先生は女性の方が多いのですが、管理職は男性が大多数です。「どれだけ男社会なのだろう」と長年、思っていました。自分の思いを学校経営にいかすには校長にならないといけないと思いました。でも実際になってみると、なかなか難しいもので、校長一人で学校経営はできるものではなかったのですけれど。

私は教頭の期間が長く、単身赴任もしていました。それを見ていた後輩の女性の先生方は大変そうと感じていたと思います。管理職になりたいと思えなかったかもしれません。今は随分、環境がよくなっていると感じます。私の夫も小学校教員で、校長も務めました。県内でも数少ない夫婦校長の事例です。

特にやりがいを感じていたのは、「“子どもたちを育てる人”を育てる」ことです。教師という職業に必要なのは、授業力がもちろんです。それ以上に、人間性、つまり、人と為(な)りが何よりも大切だと思います。若い先生方とコミュニケーションを取って何でも話せる関係をつくることを特に大事にしていました。江南小学校時代に新卒採用の女性の先生が、同学年に配属されました。食事に行ったり、飲みに行ったり、悩みも聞いたりと良い関係を作り、今でも交流があります。その先生が数年前から管理職を目指し、今年、思いがかなって、校長職につきました。とてもうれしかったです。

これからやってみたいことは何ですか?

管理職時代に、新しいことにチャレンジしたいと思って始めたことがあります。教頭時代には社交ダンス。テレビ番組がきっかけでした。もう20年ぐらい前になります。校長になったときには、卒業式で訪問着を着られるようになりたいと着付けを始めました。ハマってしまって、自分が着るだけではなくて、成人式の着付けまでできるようになりました。大学でも授業で浴衣の着付けを教えています。孫の七五三では、孫も娘も私も全員で和装しました。次の夢は孫娘の成人式の振袖を私が着付けることです。

年を取って夫とできるようにと、登山も始めました。61歳のときに富士山登山に挑戦しました。1年かけて歩いたり走ったりして体力をつけ、2家族で、朝5時から夜まで、1日かけて弾丸で。高山病にもならずに無事、完登しました。富士山登山後も、トレーニングのインターバル速歩は6年間続けています。おかげで登山のときもゴルフのときも息切れしません。登山は娘一家も大好きになり、小学生の孫ともよく登ります。登山もゴルフも80歳まで続けたいですね。

これから社会に参画される女性の皆さんへのメッセージ

私がまだ若かったころ、教員をしていた仲間の中には、「教師の仕事に夢中になり、いつの間にか一人で生きてきた。子どもだけはほしかったなぁ」という人や「夫が今度、教頭になるので、私はもっと仕事を続けたいけど、教師を辞める」(上からの指示)という人がいる、そんな時代でした。女性が何かしようとする場でいくつものことを諦めていかなければならない時代でした。でも、これから社会へ参画する皆さんは、欲しいものは、しっかりと欲しがって、諦めることなく、安心して進んでください。皆さんを助けてくれる「人」「もの」「制度」があります。すてきな未来が待っています。

宮崎県消費生活センター

〒880-0051
宮崎市江平西2-1-20 宮崎県生活情報センター
℡0985-25-0999(相談専用)

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