• 社会貢献・NPO活動
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「頑張る」のではなく「楽しむ」をモットーに。今、目の前の仕事は大変。でも「楽しい!」と思えるかどうか。

片野坂 千恵さん面談可
特定非営利活動法人みやざき子ども文化センター 事務局長

宮崎市出身。
大学を卒業後、会計事務所に入社。退職後、NPO法人みやざき子ども文化センターの会計を手伝うようになり、2004年に入社。2009年、同社事務局長就任。

どのようなきっかけで、現在のNPO法人に入社したのですか。

私は大学卒業後、会計事務所に就職しました。仕事をしながら税理士を目指して勉強をしていましたが、途中で挫折してしまいました。会計事務所を退職した後、みやざき子ども文化センターの代表をしていた母から、会計の手が足りないからと言われ、軽い気持ちで手伝い始めたのがきっかけです。現在は総務担当、会計経理担当の職員がいるため、私は全体の予算や事業の進捗状況の確認を担当しています。

  • 1999年 九州産業大学商学部卒業
  • 1999年 宇田会計事務所入所
  • 2003年 同事務所退職
  • 2004年 特定非営利活動法人みやざき子ども文化センター入社
  • 2009年 同社事務局長就任

みやざき子ども文化センターでは、どんな活動をされているのですか。

当センターの一番の柱は、「子ども」と「文化」です。文化芸術を体験する機会を企画して、子どもたちに体験の場所を提供するのが大きな事業です。
「みやざきアートセンター」や宮崎市内各地の児童クラブ、演劇や太鼓チームの運営、学校へのアーティスト派遣のコーディネートを行っています。
当センターでは、「体験」に一番力を入れており、2021年には「キッズアート基金」を立ち上げました。他の団体が子どもや親子向けにアーティストを呼んでイベントを企画するときに半額助成するための基金です。チラシを作って配布しながら活動し始めているところです。


最近は、県の委託事業で保育士支援センターの活動もしています。潜在保育士の掘り起こしを目的として、登録された方と求人募集している保育所とのマッチングをしています。保育士資格を取るのは時間がかかりますが、まずは県の支援員研修を受けて、補助として入りながら勉強するというステップがあることを保育士支援センターでは勧めています。

そのほか、宮崎県医師会と女性医師のための保育支援サービスも行っています。ファミリー・サポート・センターの女性医師版です。サポーターがシフトを組んで365日待機し、緊急オペが入っても、サポーターがバックアップするという仕組みです。女性医師が仕事を続けやすい制度をつくることで、最終的には地域医療を守ることにつながっていきます。

片野坂さんが子どもたちと関わることも多いのですか。

子どもが大好きで、保育士になりたいという思いはありました。毎日、赤ちゃんを見ながら、「かわいくてたまらない」と思って仕事をしていました。子どもから「こういうことがしたい」という提案があったときは、自分で企画書を書いて予算を取ったこともあります。

センターに来ていた小学生が「まつりえれこっちゃみやざき」にダンスチームで出場したいと言ってきたことがあり、私の同級生がダンスの先生をしていたので、指導の協力をお願いして、3年間出場しました。中には高校生になって、「自分達でチームを作ってダンスに出ます」と言ってきた子もいて、心から嬉しく思いました。子ども達の自発的な思いや行動に対して、「できない」と言うのではなく、子どもたちがやりたいことの手助けができたらいいと思ってきました。
そのダンスチームは現在も継続していて、コンテンポラリーダンスのチームとして15年活動をしています。様々なステージに立ち、3年前からは自主公演もしています。
最初にダンスチームを作りたいと言った女の子は、もう子どもを持ちママになっています。子どもを連れてセンターに来てくれることで、私たちが作ってきた場所は子どもたちの居場所になっていたのだなと思うと感慨深いですね。

これからの夢は何ですか。

私の夢は、アートの学校を作ることです。子どもたちには、学校以外の場所で“芸術的専門家の大人”に出会ってほしいのです。専門家は、こだわりを持っていて、何かを極めているので、ふつうの発想の中にないものをたくさん持っています。生きていく中で自分の好きなものを一つでも持つことが大切、そしてその好きなものを見つけてもらうためにも、アートの学校を作って、いろいろなカリキュラムが受けられるようにできればと考えています。
私は幼いころ「みやざきおやこ劇場」に入っており、小学生のときに大学生の人たちがいる中で一緒に活動していました。学校でもない、習い事でもない、上下関係もあまりないところで対等に話ができる仲間でした。いまでも交流が続いています。身近すぎない関係の方に相談すると、自分を隠さずに話せることがあります。心を許せる、垣根のない、好きなことを一緒にできる仲間は大切です。そういうつながりを子どもたちに作ってほしいと思っています。

これから社会に参画される女性の皆さんへのメッセージ

NPOの活動を通してより強く感じているのは、「人」とのつながりが一番大事だということです。私たちは「人」とのつながりを大切にして、「人」と出会い、「モノ」と出会い、自分がやりたいことを「人」に伝え、一つひとつつくりあげてきました。
やりたいことを口に出して多くの人に伝えていくことで、「この部分なら手伝えるよ」、「ここは一緒にやりたい」と言ってくれる人が現れてきて、少しずつ可能性が増えていきます。そのために、いろいろな場所で話をし、出会う機会を増やすといいと思います。

特定非営利活動法人みやざき子ども文化センター

TEL:0985-61-7590
宮崎市江平西1-5-11 江平ビル105号

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後日、担当者から連絡をいたします。
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